子連れ番長之にて完結「べるぜバブ 番外編」最終話感想 の巻


金未来杯を獲得し、2009年13号より連載スタートした「べるぜバブ」もようやく完結。
6年の長期連載でアニメ化も果たしましたが、今一波に乗り切れなかったかアニメも1年で終了し連載もフラフラと定まらない感じでジャンプ本誌で一端の最終回を迎えました。
しかしながら根強い人気が有ったのか?近未来杯1回目の受賞者だったから編集部から温情が有ったのかは解りませんが、NEXTで番外編として連載を続投し今回遂に大団円を迎えます。
長かった連載に如何纏まりをつけるのか?
べるぜバブ」番外編最終話感想です。

男鹿の部屋で時計をいくつも並べていたベル坊。
何とタイムマシンを作っているのだという。
魔界ではやりの玩具の「崩壊ウォッチ」と呼ばれるタイムマシンキットだそうですが、時節柄の「妖怪ウォッチ」のパロディを入れてしまったか・・
単行本が出る頃にブームが下火になってなければ良いが。
何気に崩壊ウォッチの絵柄は、「メタリカメタルカ」の水野先生の画に似てる気もするのですが、番うかな?

過去の世界で子供の姉・美咲と出会った男鹿。
既に将来の片鱗を見せる三輪車に乗る美咲ですが、母・湘子が元ヤンである事がやっぱり影響しているのでしょうね。

家出をする母と姉の姿に、写真にあったシンガポールの家出中にタイムスリップしたと理解したヒルダ。

「うちのタイムマシンが壊れてな」
「直るまでここで休ませて欲しいのだ」

古市の如く見事に突っ込みを決める男鹿父ですが、そういえば古市は出ないのでしょうか?

男鹿たちの強引さで、タクシーに乗って家出した湘子たちを追いかける羽目になった父・羊次郎。
そんな写真にベル坊の姿が打つ手いる事に気が付く羊次郎。
過去に一緒に来たにも関わらず、いつの間にかいなくなっていたベル坊。
写真上部が不自然に隠されてたのはこの為だったのですね。

浮気相手と思われるマシャハルが湘子と一緒に居るのを目撃した羊次郎。
思わず突っ込んで行った羊次郎だが、パンチで軽く飛ばされてしまう。
そんな父のメガネと上着を借りて、父に扮した男鹿。
大活躍で湘子の愛を深いものにした男鹿。
実はマシャハルは湘子のおじさんであり、結婚式で会っているにも関わらず羊次郎は忘れていたらしい。
うーんこれって「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のパロになるのかな?

ベル坊と合流するも、自分達の知るベル坊ではない事に気が付いたヒルダ。
ベル坊のおしゃぶりには2008年4月7日と記されており、男鹿と出会う直前のベル坊だったらしい。
人生の岐路を迎えた男鹿だったが・・結局、元サヤを男鹿は自ら選択したのでした。

家出する話だったのだが、いつの間にか皆で家に戻る事になった男鹿達。
しかし、そこで見たのは歪んでしまった男鹿家だった!?
未来の男鹿に影響を受けたのでしょうが、ムキムキになってしまった父・羊次郎。
他にも色々と影響で変わってそうですが、ページが少ないので割愛された模様。

という事で、最後は家族まで変わってしまった男鹿ですが、最後に男鹿は葵姐さんでなくヒルダを選んだと考えて宜しいのでしょうか?
さて、ベタに未来を描くのではなく、第一話に戻るという手法を取た「べるぜバブ」の最終回。
何かとぶん投げて畳めなかった要素が残りましたが、それでも及第点ではなかったでしょうか?
機会があれば番外編でその後の男鹿達のを見てみたいです。

 田村先生長い間お疲れ様でした、次回作に期待しております。
因みに番外編を収めた最終28巻は5月1日に発売です。