★ジャンプ2020年08~10号まで出そろった新連載ですが、ジャンプ読者の皆さんはどの作品がアリだと思いますか?
まず2020年08号からスタート、新連載3作の1番目「アンデッドアンラック」
直接肌に触れる事でその振れた時間に応じて相応の不運を呼び寄せるヒロイン出雲風子(いずもふうこ)自らの両親を死なせてしまった事を後悔し自殺しようとするのだが。
彼女の前に現れた死なない謎の男。
GIGAでの読み切りの時からデザインは殆ど変わってないですが、「HUNTER✖HUNTER」での幻影旅団のフィンクスに似てるなー、と思う人結構いるみたいですね。
でも「HUNTER✖HUNTER」も長い事ジャンプで見てないから気にしなーい。
で二人が出会ったことで、お決まりの「不死」と「不運を呼び寄せる」能力を狙った組織が現れバトルになるのですが、主人公アンデッドの不死から長く生きてきた経験が脳に蓄積されている&栓を外す事で蓄積した記憶と能力で戦うのは良かったです。
最初のピンチを不死だからという事で、不運を呼び寄せ倒すというのはキャラクターの設定も入ってきて、バトルマンガとしては理想的な1話だったと思いますね。
いつ位ぶりなのか、少年が主人公になる事が多いジャンプ作品で、大人の男性が主人公なのは個人的に好きですね。
またガラや口が悪いですが、男から見たら彼の言動はあこがれますね。
肌に触れるという事なのでこういった表現もあるのでしょうが、ちょっと視覚で分かるセクハラ表現がちょっと気になりました。
ラッキースケベ的な奴ならば納得は出来るのですが、1話目だから仕方ないとしても控えたほうが良いかもしれません。
1話目のラストシーンでも、やっぱり直接主人公のアンディに言わせるのではなく「次は・・・」と言わせて顔を赤らめ焦りながら逃げる風子の方が良かったかなl・・
なんとなく「チェンソーマン」とかなら大丈夫なのですが、あっちよりもエログロを押してる風とも感じれなかったので、読者が感じ取れる表現で抑えて行って欲しかな?
1話目で相当な不運を呼び寄せるというのを見せてしまったので、今後どういった不運を見せるのか結構苦労しそうではありますが、キャラクターの心理描写は良かったと思いますので少しでも長く続いてくれると嬉しいですね。
2020年09号続きまして2作目の「マッシュル」
魔法が全ての世界で、全く魔法の使えない主人公がバッキバキに鍛え上げた筋肉で全てを解決して行くファンタジー作品。
魔法のバトルものは既に「ブラッククローバー」があるのし人気作となっているので、逆でギャグ路線だと結構面白いと思うんですがね。
ヤングジャンプの原作:ONE先生で画:村田雄介先生の「ワンパンマン」も、強大な敵の攻撃等を主人公いなす時に手抜きの様な作画になる事がギャグになりますが、これは普段の作画がもう少しうまい方がギャグになるのですがちょっと弱いかな?
2話目の魔法試験ではダイジェストになりましたが、筋肉で解決する所はもっとしっかり見せた方が良いと思います。
魔物に対しての力技処理はこれで正解だと思います。
もう少し派手に倒した方が良かったかもしれませんが。
2話目の扉絵や試験等「ハリーポッター」を意識させてるんでしょうね。
迷路を力技で解決は基本の「筋肉で全て解決」にのっとっていて良かったです。
しかし2話目から魔法世界を覆す為に戦うというバトル要素を入れて来たので、今後が少し心配です。
魔法世界での困難を筋肉で解決して行くギャグ路線にした方が、ギャグが少ない現状では生き残る可能性もありそうなのですが、このまま魔法バトルが多めになると「ブラッククローバー」もあるし、生き残るのは難しそうですが果たして。
最後は2020年10号から始まった「魔女の守人」。
こちらも「ブラッククローバー」や「マッシュル」と同じく魔法世界のファンタジーでバトルもの。
画力は新連載の中では一番うまいと思うのですが、坂野先生は「ブラッククローバー」でのアシスタントもやっていましたが弟子は師匠を越える事が出来るのでしょうか?
こちらは逆に魔法がレアな世界設定で、人類を襲う魔(イビル)を撃退することが出きる唯一の存在が魔女。
それを守る事が主人公の勤めなのですが、冒頭のこの城の感じから作者が「進撃の巨人」を好きなのか?編集が手を入れてこうなってしまったのか?
それにしても河は連絡通路とかの下に地下水路があるんですよね?
魔女塔の下にいきなり河があって他に流れてる様子が見えないですけど、塔の下で止まってるなら川が氾濫した時に街は大混乱じゃないですか?
ちょっと剣技に技とか型とかが付くと今なら「鬼滅の刃」っぽいですが「双式ノ構エ」で葬式と掛かってるんですよね?こういう言葉遊びは嫌いじゃないです。
でも追っ手を倒して「峰打ち」は無いんじゃないかな?日本刀ならば刃を返して峰で打つから峰打ちですけど、洋剣だと両刃だし出来ないよ?
一応バトルシーンを見ると剣を振ると見せかけて鞘で打ってる様に見えなくも無いから、剣は相手の武器を破壊する為で鞘で身体を攻撃したのでしょう。
でも洋剣で峰打ちは無いから気を付けた方が良いと思います。
日本人が西洋風ファンタジーをやる、とついついやっちゃうミスですよね。
2話目で見せた主人公の「特定行動」ですが、これまんま「進撃の巨人」のパクリですね。
好きなのは分かりますが、こうもあからさまに入れてしまうと素直に見れ無くなるな。
編集とかも注意しないんでしょうか?
このジャンプするシーンもまんま立体機動装置で飛ぶ姿なのですが、これの方がまだ匂わすパクリというかオマージュに見えてこっちの方が良いですね。
特定行動の様にあからさまな奴は、作品自体を普通に読めなくなるから控えて欲しいですね。
まだ同じジャンプ内とかならば許せるところもあったでしょうが、あの描写でやっぱり悪い評価が増えた気がします。
折角画も新連載3作の中では一番上手いと思いますし、「ブラッククローバー」アシでの経験も生かしてやっていけると思ったのに・・
さて新連載3作をチェックしましたが、私としては「アンデッドアンラック」が一番アリで「マッシュル」にはバトルよりもギャグの路線で頑張って欲しいと思いました。
「魔女の守人」はもう少し坂野先生の趣味を抑えて行ければテンポも速くていい感じなので何とかなりそうですけど、ちょっと先行き不安です。
さあ新連載春まで生き残るのは誰だっ!!本当の所は皆生き残るのが一番なのですが、ジャンプで甘えは許されませんから、どうなる事やらです。