★先日からジャンプで新連載開始した「仄見える少年」、ネットでは概ね好評な意見を目にしますが、「新連載の表紙で、手のひらを見せる絵だと打ち切られやすい」というジンクスを目にしましたので、少しジャンプで短命に終わった作品の新連載の時の表紙を振り返ってみる事にしました。
とりあえずネタとしてあってた新連載表紙はこんな感じ。
まぁ見事に手のひら見せてる中々な面子ですけど、絶対とは言い切れないですよね?ね?
そんなもんでとりあえず手元にある、2009年のジャンプ新連載表紙からチェックしてみましょう。
「鍵人」田中靖規 2009年33号~50号
単行本は全2巻
私的には前作の「瞳のカトブレパス」共々好きだったのですが、あえなく打ち切りに。
連載開始号の表紙では手のひらを見せてる・・
最終回はジャンプNEXTに掲載、単行本は全10巻。
これも私の好きな作品で現在はジャンプSQで「怪物事変(けものじへん)」を連載中ですね。
近年アニメ化もされる様で実に喜ばしい。
でもって手のひらですけど、まぁ見せてなくはないけど微妙だな。
「賢い犬リリエンタール」芦原大介 2009年23号~2010年23号 単行本は全4巻
これまた私は応援してたんですけどね・・でも芦原先生はその後「ワールドトリガー」の連載を開始、現在はジャンプSQに移籍されて連載を続けておられます。
そして手のひらは、ガッツリ見せてますね。
「ねこわっぱ」松本直也 2009年50号~2010年11号 単行本は全2巻
松本先生はWEBのジャンプ+に移籍されて、現在は新作「怪獣8号」を連載中で今後要チェックな作品を鋭意連載中です、「要チェックや!!」
さて気になる手のひらです、両手ともグーの握りこぶしで全然見せてませんね。
「LOCKON!」土田健太 2010年12号~30号 単行本は全2巻
カメラマンという1978年01号~29号まで連載されたビッグ錠先生の「ピンボケ写太」以来のテーマでの作品でしたが、テーマは良かったんですが今一つだった印象。
カメラマンだけに手のひらは開いていない。
「詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。」古舘春一 2010年13号~31号
単行本は全3巻
後に「ハイキュー!!」でジャンプ看板作品の一つとなる古舘先生のデビュー作。
初回の足を探す人形について語るセリフでクレームが起こり、単行本では修正された。
個人的には好きだったので、打ち切られたのが惜しまれてなりませんでした。
そして気になる手のひらは開いてなくはないけど、こちらには向いてないですね。
「メタリカメタルカ」水野輝昭 2010年24号~41号 単行本は全3巻
今は「ブラッククローバー」の田畑先生の所でアシスタントされてたのが、炭鉱Bん巻末で確認できます。
少年誌的な絵で良かったのですが、お手本の様な打ち切りエンドに涙があふれる。
肝心の手のひらですが、こちらに向いてるけど物持ってるしなぁ、開いてないって事で。
「少年疾駆」附田祐斗 2010年25号~40号 単行本は全2巻
どうしてもサッカーを根付かせたい編集部の意向なのか、前年に「黒子のバスケ」でバスケマンガが根付いたから挑戦したのか?あえなく失敗。
附田先生はその後「食戟のソーマ」の原作で成功していますね。
でもって手のひらですが、サッカーだし走ってるので二人とも握りこぶしですね。
「SWOT」杉田尚 2010年31号~51号 単行本は全3巻
一部では強烈に人気を誇る「斬」の杉田先生の作品。
前作よりは画力は向上してるものの、やっぱり絵が荒く人気も低迷し打ち切りに。
もうどうでも良くなってきたけど、手のひらは握りこぶしで開いていません。
「逢魔ケ刻動物園」堀越耕平 2010年32号~2011年19号 単行本は全5巻
今では看板作品の一つ「僕のヒーローアカデミア」の堀越先生の連載デビュー作。
「保健室の死神」と同じ様に一部コアなファンからは熱く支持されましたが打ち切り。
因みにこの作品でのオルカのキャラがギャングオルカとしてヒロアカに登場している。他にもライオンのシシドなんかも登場してるので、元ネタ探しにチェックして見ても良いかも知れませんね。
でもって手のひらですが、一応開いてるっぽいけどタイトルロゴで隠れてるのでノーカンとします。
「エニグマ」榊健磁 2010年41号~2011年47号
こちらも一部人気が高かったからか最終回はジャンプNEXTに掲載、単行本は全7巻
登場人物がそれぞれ何らかの超能力を持っていて、「エニグマ」と名乗る謎の人物に連れ去られ運命のゲーム攻略を強制される。
一見PNから男性と思われがちでしたが女性で、2014年頃にうすた京介先生と結婚して二児をもうけています。
もうどうでも良くなってきたけど、手のひらは開いているもののキャラクター側に向いている。
「LIGHT WING」神海英雄 2010年42号~2011年12号 単行本は全3巻
「斬」同じく、一部に熱烈なファンを持つサッカーマンガ。
リアルよりも超人的サッカーに振った作品でしたが、ネタに振れ過ぎてあえなく打ち切り。
最終回では急に選手一人ひとりに通り名がついた事が今でも語り草に。
所見は映画「小林サッカー」ポイかとも思ったのですが、そこまで滅茶苦茶に振り切れず、微妙な超人的サッカーマンガで惜しかったような、気がしなくもない作品でした。
手のひらは開いてはいるものの内向き。
さて、とりあえず2009年後半から2010年に始まり短期で打ち切られた作品を見てきましたが、まぁうすうす分かってはいましたが「新連載の表紙で、手のひらを見せる絵だと打ち切られやすい」は単なる偶然のこじつけだという事でしょうかね。
結構きつかったけど打ち切られた作品をまとめること自体は面白かったので、機会があれば2011年以降もやって行けたらいいなぁ。