★前回の2012年の打ち切り作品から結局2020年内に纏め切れず、2021年に持ち越しの宿題となった「ジャンプ打ち切り作品」。
当座の目標としては2020年に纏る事をスタートしたので、2021年中に2019年までを纏めてしまいたいと思います、余裕があったら2020年も出来ればですが、厳しいかな?
⇩2012年のジャンプ打ち切り作品はコチラ
2013年のジャンプ新連載は全部で11作で、内8作が打ち切りで2作がヒットの長期連載、更に一つ短期集中連載で鳥山明先生の「銀河パトロール ジャコ」でした。
ヒット作は連載開始順から順に、11号から「ワールドトリガー」47号から「磯部磯兵衛~浮世はつらいよ~」となります。
2013年ジャンプ打ち切り作品
「恋するエジソン」渡邊築 2013年10号~35号
単行本 全3巻 全37話
2011年に打ち切りになった「メルヘン王子 グリム」の渡邉先生が、再びギャグで新連載開始。
天才発明少女が巻き起こすドタバタギャグで、学園と発明というかけ合わせで前作よりも設定の自由度は上がった感じでしたが、今一つまとまりがなくなってしまい2話掲載も何度かあった為前作よりも長続きはしましたがあえなく打ち切り。
絵は前作より上手くなったと思ったのですが、肝心のギャグがもう一つで主人公のスピカが閃いた際顔がエジソンになるのが基本ネタだったのですが、それ以外記憶にほとんど残っていませんでした。
渡邉先生はその後最強ジャンプにて「暗殺教室」のスピンオフ作品「殺せんせーQ(クエスト)」の企画とストーリーを担当されていましたが、2019年11月号に連載が終了しその後は不明・・どこかでアシスタントとかされてるんだろうか?
「SOUL CATCHER(S)」新海英雄 2013年24号~2014年31号
単行本 全11巻 全89話
一部でカルト的人気を誇るサッカーマンガ「LIGHT WING」の新海先生が次に選んだテーマは吹奏楽の音楽マンガ。
心の状態が「見える」主人公・翔太と、心を「掴む」サックス奏者・響のダブル主人公のジャンプでは珍しいジャンルでの挑戦で、前作からと独特の表現で今回もコアなファン層を掴んだもののジャンプでは2014年31号で打ち切りになり、ジャンプNEXT!!2014年04号から移籍連載スタート。
と思ったのも束の間で、2015年02号で終了したもののコアなファン層に支えられたのか、2015年8月2日からジャンプ+へ移籍連載、その後2016年2月14日に最終回を迎える。
コアなファン層に人気だった新海節ともいえる表現は嫌いでは無かったですが、正直そうではない新規読者には回りくどくて受け入れられなかったかと思われます。
そういえば新海先生ってジョジョの荒木先生の下で五年アシスタントしてたんですよね、あの独特の表現もジョジョから来たのかと思うとジョジョファンとしては感慨深い。
新海先生は最強ジャンプで道尾秀介先生原作の「瞬間探偵 平目木駿」をコミカライズされていましたが、2019年5月号で終了した後ジャンプ+で「はじめてのいいね」を前後編で掲載した後は消息不明なんですが、元気でやっていると良いのですがどうしてるんだろうなぁ・・・
「無刀ブラック」野々上大二郎 2013年25号~36号
単行本全2巻 全12話
これ以前は打ち切りでも一応20話近くの連載は出来てたのですが、よほどアンケートが撮れていなかったのか、久しぶりに12話という早さで打ち切られた作品でした。
さて肝心の作品ですが、タイトル通りの「無刀」から分かるように素手(柔術)で戦う主人公のバトルマンガなのですが、主人公の技であるはずの合気に迫力が無かったのと、肝心な部分をちゃんと描写せずコマだけで表して結果だけ見せる方式もバトルマンガ好きから票が取れなかった原因かと。
そういえばあまりにも短期で終わったのと、和風の作風に併せたからかこれ以降短期で2巻以内で終わった作品は上・下巻と表記するのもちょこちょこありますね。
野々上先生はその後2019年に「最後の西遊記」を連載するもこれまた打ち切り、その後は不明ですが師匠の平方先生の下でアシスタントとかして次の構想を練ってたら良いな。
「スモーキーB.B.」作:小宮山健太 画:河田悠治 2013年26号~41号
単行本全2巻 全15話
「奇怪噺 花咲一休」のコンビで再挑戦した皮肉屋ピッチャーが主人公の野球マンガ。
スポーツでも「野球」はジャンプに久しぶりだったので期待したのですが、主人公の投法の「スモーキー」が丁寧に描写された以外特にみる所が無かったものの、とりあえず2話目に期待したのですが、特に盛り上がる事もないまま右肩下がりに落ちて行った印象。
今回調べたら前作の一休と同じ話数で打ち切られてたんですね、原作の小宮山先生は野球好きの印象を受けなかったし、編集から推されての原作だったのかな?
何にしても小宮山先生はこれ以降の活躍を見かけませんし、河田先生も翌年のジャンプNEXTで読み切りを発表したっきりでどうしているのやら・・
「クロクロク」中村充志 2013年32号~52号
単行本全3巻 全17話
妖怪の為の裏の市役所で働く主人公・庵藤クロクとバイトの女子高生・遊佐千秋。
ドタバタコメディ+バトルという要素で行きたかったのでしょうが、バランスがとれておらずそのまま空中分解してしまった印象だった。
妖怪もメジャー処を最初から出さず、妖怪の特性と市役所業務を絡める事も上手く出来ていなかったと記憶しています。
結局バトルの方を強めにしたのですが、中村先生の望むやり方ではなかったのかあえなく打ち切りに。
中村先生は現在ジャンプで「AGRAVYTY BOYS」を連載され、「次にくるマンガ大賞2020」で6位にノミネートされましたが、現在の打ち切り候補っぽいんですよね。
頑張って欲しいとは思いますがこればっかりはどうにもなぁ・・・
「ひめドル」今日和老 2013年36号~52号
単行本全2巻 全16話
当時アイドルモノのアニメとかが流行ってたかな?たしか。
不良少女のヒロインを、美容師を目指す主人公がアイドルへと磨き上げるかなり無茶な気がする作品で、どことなく打ち切り臭がするなぁと思ったのも束の間早々に打ち切られてしまいました。
ラブコメっぽくもあったけど、主人公とヒロインでラブ要素を盛り上げつつ成功していくはずなのに、ラブ要素が無くラッキーエロ要素だけど作品自体が盛り上がらないまま消えて行った作品でした。
今日先生はその後2016年にジャンプGIGAで読み切りを発表されていますが、その後の音沙汰は無し・・・リボーンの天野先生が師匠だけど、そこでアシスタントとかしてるのかしら?
「HACHI -東京23宮-」西義之 2013年42号~2014年12号
単行本全3巻 全21話
「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の西先生が「ぼっけさん」打ち切り後発表した作品ですが、ムヒョから終始ダークファンタジーを発表したけどあえなくこの作品も打ち切りな上に、纏め切れないままという最悪な形での終了でした。
西先生はダークファンタジー系が好きなのでしょうが、ムヒョからの印象が強くジャンプ読者に受け入れられないままジャンプを離れられたのが、ファンとしては悲しかったなぁ。
ダークなバトルより、割と少女マンガの作風も持たれていたので、ホンワカ不思議系で行った方が良かったのではないかとも思いましたが、西先生はその後ヤングジャンプ等で単発的に作品を発表し、ジャンプ+にて2018年~2019年までムヒョの続編を発表されていました。
「こち亀」の秋本先生が一番仲の良いマンガ家で名前を挙げておられたので、アトリエびーだまで働いてたりすると良いなぁ。
もっとも新作を発表してくれるのがファンとしては嬉しいのですが、できれば元気でやっててくれると安心しますのでね。
「恋のキューピッド 焼野原塵(やけのはらじん)」長谷川智弘
2013年43号~2014年12号 単行本全3巻 全20話
普通の中学生の吉丸は同級生の花井ユリ子に憧れていた、そんな吉丸の前に恋のキューピッドを名乗る元魔王の焼野原塵が現れる。
ギャグを基本ベースに置いたのならこの絵柄でも良かったのですが、ラブコメ要素を持ってきている為絵が作風に追いついていない印象を受けました。
あえなく打ち切りにはなったモノの、何とか纏め切ろうとした気持ちは感じれたのでもう少しチャンスを挙げて欲しかったけど、多少の消化不足を残しながらも終了しました。
長谷川先生は現在ジャンプで「昆虫王者モリキング」を連載されていますが、年末に発売された03・04合併号で最後のバトルを纏めた感じなので、05・06で終わるのかな?とは思ってます。
さて何とか纏めた2013年でしたが、毎度打ち切り作品を振り返ると新規で連載されている先生は兎も角、消息が不明の先生が多いんですよね。
現在連載中の作品の単行本では、一部巻末にスタッフを掲載されていてそこで名前を見かける方もいらっしゃいますが、見つからない方はペンネーム替えたり筆を追って別の仕事に付いたりされてるのだろうか?
近年は打ち切りでもデジタルで単行本が手に入れる事ができるので、断筆された作家さんにお金が振り込まれた話も伺いますし、元気にしていらっしゃると読者であった身としては安心します。
さて何とか2013年分を終了させましたが、次は2014年か・・新連載が多く同じく打ち切りもほぼ多いという年で色々と大変そうだ。