8月期の新世界漫画賞、佳作&新世界賞受賞の「人斬りうさぎ」が新人らしからぬ の巻

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ジャンプ+で以前公開された「皇の器」も新人らしくないレベルの高さを見せつけてくれましたが、ジャンプ+の8月期新世界漫画賞で、佳作&新世界賞を受賞した吉川個性先生の「人斬りうさぎ」も新人らしからぬマンガ力を見せつけて空恐ろしい。

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 雰囲気的に「無限の住人」の沙村先生っぽいテイストを感じるのですが、雑誌掲載でないので横にして読まなくてはならないページがあるのはちょっと個人的にマイナス。

 コマ割りや遠近の描写は上手で、人斬りのうさぎが欄干を走りながら主人公と会話をするシーンは端的に凄いと思いましたね。

 只、時代劇な作品なのにターゲットやカプセル・アルビノ等の横文字が出るのはどうかと思いました。

 若い読者はすんなり入るのかもしれませんが、「銀魂」の様な世界感でもなく時代物の様な雰囲気を出してるだけに世界観の説明が無いまま横文字のセリフは「ん?」って入り込んで楽しもうとしてる所で現実に戻されてしまう感がありました。

 でも世界観を理解して楽しむのが間違っているのかもしれませんね、年寄りのマンガ読みの悪い癖かも知れません。

吉川個性先生はPNの通り個性の強い方の様なので、クセは強いけど引き付けるモノはあるので、今後ジャンプ本誌に登場するのを楽しみに待ちたいと思います。