★先日闘病生活を続けていたアントニオ猪木さんが帰らぬ人となりましたが、そんな猪木さんを追悼して、かつてライバルと称されたジャイアント馬場さんがなくなられた際に描かれた追悼作品「グラップラー刃牙 外伝」がマンガクロスで無料公開されています。
熱心に読んでいた際はちゃんと「グラップラー刃牙」も単行本は集めていたのですが、ネタ要素が強くなりすぎてからは単行本も買わなくなり、何時しか手放してしまいましたが、この外伝だけは全盛期の板垣先生の熱量が凄く、プロレスに興味が無かった私が読んでも熱くなれる完成度の高い作品だったので、刃牙シリーズの単行本でもコレだけは手放しませんでした。
いまやページ稼ぎの要素が強くなったキャラ同士の掛け合いの「間」ですが、この作品ではこの「間」がお互いの関係性や心情を表現していて素晴らしいんですよね。
ひっそりと行うはずだった二人の試合ですが、たまたま掃除のバイトの少年と出くわし、彼の電話でファンが知ることとなり終結するところはギャグとしても面白く、プロレスファンの熱量が伝わってきます。
私的に特にこのおじさんが凄く好きです。
結局ファンの前で試合をする事となりながらも、試合をする展開もそしてプロレスシーンも凄く良く出来ていて、更には最後のオチもファンタジーでありながらこうあってくれたらよかったな、と思わせるオチでプロレスファンでなくとも是非一度読んで頂きたい作品です。
刃牙シリーズに触れたことの無い人も、是非一度ご覧ください。
そういえば最近映画「ロッキー」シリーズを観なおしていて、「ロッキー3」ラストでのジムの片隅で二人だけで決着をつける、ロッキーとアポロにも似たところあるよなぁ・・