★今月になってようやく単行本が1・2巻同時発売され、連載開始前から駅に巨大な広告等を出したりとジャンプ編集で猛プッシュを掛けまくっている「NARUTO」の岸本先生が原作の「サムライ8 八丸伝」ですが、どうにも単行本の売れ行きが芳しくないようで・・・
発売日から2週間の単行本販売数
*10256**22984 サムライ8 八丸伝 1
**9409**20845サムライ8 八丸伝 2
**9039**24988火ノ丸相撲 27
一応発売週から販売数は2万部を超えたようですが、完全に新人の作家さんなら兎も角『あの「NARUTO」の岸本先生最新作!!』なんて宣伝しておいてこの部数はヤバいのではなかろうか?
海外の「NARUTO」ファンからは、岸本先生の弟が描いてるのでは?と皮肉めいた意見も出ていました。
元々「BORUTO」は「NARUTO」の続編なのでそれなりですが、「サムライ8 八丸伝」は全く違う作品なのにどうしても「NARUTO」風味が抜けていないのが期待していた読者を落胆させている原因の一つではないのかな?
また読んでいて非常に台詞回しがクドくて、ちょっと理解するのに時間が必要なのも物語に入り辛くさせているのだと思われます。
たとえばファンの方が添削されていましたが・・
以下の画像は上がオリジナルで下がファン方が添削されたもの
↑オリジナル
↓添削で回りくどいセリフをカット
このやたら説明口調なのって、それ程マンガを読まない人が理解できるようにやたらっ説明口調なのでしょうか?でしたら完全な間違いで、このセリフの分量だとあまりマンガを読まない人は一コマにギュウギュウに詰められた説明でそれだけで読むのを止めてしまいそうなんですよね。
何と言いますかその昔ジャンプで打ち切られた「斬」を思い出しました。
一部で根強い人気を誇る打ち切り漫画「斬」より、冒頭でやたら説明してくれるザコ敵
ただ単にヒマつぶしに読む程度ならば親切かもしれませんが、作品に入り込んで読む分としてはこういう表現は白けてしまいます。
※10月発売のジャンプコミックスの平積み
真ん中の空きは速攻で無くなった「鬼滅の刃」17巻
ネットで愚痴を零されてる書店員さん曰く、「鬼滅の刃」や「SPY×FAMILY」は注文数より半分に減らされ、代わりにその削った分をプラスした数の「サムライ8 八丸伝」が配本された模様。
実際問題私の良くお邪魔させていただくTSUTAYAでも「ワンピース」や再出荷された「鬼滅の刃」はコンスタントに動いているのに、「サムライ8 八丸伝」は殆ど平積みの山が減った形跡がありませんでした。
うーん、大久保先生は個人的に応援したいし買おうかどうか迷いますが、ここまでマイナス意見が多いのと、それを如実に物語るように現在のジャンプの掲載順が・・・
とりあえず1巻だけでも書店に行った時、手に取って見ようかと思います(買うとは言ってない)。
そういえば「サムライ8 八丸伝」を調べていて、まとめサイトで見かけた「NARUTO」初代編集者が作品に対して行った仕事がまとめられていたのですが・・
初代編集の仕事
- 説明パートを悉くカットする
- サスケを入れさせる
- カカシ先生のゴザル口調をやめさせる
- 小太郎を我愛羅という名前に変える
- 波の国編を作る
- 火影や師匠キャラが動物だったのをやめさせる
- 中忍試験時に同期を一斉に登場させる・同期キャラとリーの原型を考える
- 読み切りでは狐設定だったナルトを人間にするようアドバイス
- 桃地桃太郎というキャラの名前をを再不斬に変更させる
- 再不斬のパートナーの熊を人間(白)にするようアドバイス
- 主人公の目を一重に、ライバルは二重にするよう指示
- 当初法則性の無いバラバラだった術の名前を世界観を固める為、一貫性のあるものにするべく何度もボツに
これ殆ど「サムライ8 八丸伝」でやってないですか?特に説明パートと師匠が動物って・・やっぱり大御所になってしまうと周りが忖度して意見しづらい環境にあるのかねぇ・・・
春までに少しは掲載順も上がることを期待して、今回はここらで結びとさせていただきます。
とりあえず1巻を購入したなら、感想的なのをやるかもしれません。
「2巻辺りで方構想が見えてきたので、諦めた人はもう少し我慢して~」と仰ってますが、「NARUTO」からのファンならば兎も角として、正直冒頭5話位までで新規の読者を掴めなかったら難しいのではないでしょうかね?
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