ジャンプ+読み切り「デス鮭ハンター」から醸し出されるB級映画感 の巻

f:id:poison3rd:20201231131158j:plain

ジャンプ+で公開された有波先生の読み切り「デス鮭ハンター」は肩ひじ張らず頭空っぽでリラックスして読めるジャンクフードみたいな作品だった。

shonenjumpplus.com

 

 絵柄としては最近の方に多い藤本タツキ先生の様な雰囲気を受けますが、内容的にはよくあるB級パニックモンスター映画っぽくて、特撮の雰囲気も出しており庵野監督の様な雰囲気も見受けられる。

 一応世界観の設定はありますが、変に読者に「何で鮭が?」と考えさせるよりも早く展開がテンポよく進むので、非常に読みやすかったです。

 只あまりにもB級テイストがそのままで、鮭を駆除するまでの展開が読めてしまったのは残念でした。

 しかしながら後半、持って帰った鮭をどうするかで作品の内容ががらりと変わり、B級映画を観慣れて展開が読めた私でも最後まで読ましてくれる力はあったと思いますね。

 でも読み切りはこういった感じもよいのですが、連載になった場合に有波先生のテイストが行かせるかどうか甚だ疑問です。

 もう一度別のテイストの作品を読み切りで読んでみたいですね、今後の新作に期待させていただきます。

 

 そういえば序盤で自治会の町民が、設置した装備で鮭を駆除したり駄目だったりのカットは、

ネットでお馴染みのこの外国人の画像ですよね。