★休みの日にたまには昼に更新するのも面白かろうと行ってみました。
先日ジャンプの新連載で「手のひらを見せる新連載の表紙絵は打ち切られやすい」というジンクスをジャンプ2010年の表紙で振り返ってみたのですが、結果としては「打ち切られたのもあるし、そうでないのもある」という「偶然&こじつけ」という結果に至りました。
まぁソレはソレとしまして、打ち切り作品を振り返るのは中々に面白い試みだと思いましたので、年内で追いつけるのか?2011年から年内中に2019年までの打ち切り作品を振り返ってみたいと思います。
果たしてちゃんとやり切れるのか?はたまた途中でほっぽってしまうのか?暫しお付き合い下さい。
⇩2009年~2010年のジャンプ打ち切り作品はコチラ
「2011年 ジャンプが遂に牙を剥く!!」のキャッチコピーで新連載攻勢が始まったのですが、蓋を開けてみると全10作品始まって9作品が打ち切り・・・コアなファンに支えられた作品があったモノの2周年は行けなかった。
辛うじて「ニセコイ」が長期連載になりましたが、あれも竜頭蛇尾な終わり方でしたからねぇ・・
こういった流れがあったからか翌年以降、新連載攻勢に期待させるキャッチコピーは無くなり作品に対してだけ残った様ですね。
2011年ジャンプ打ち切り作品
「DOIS SOL 」村瀬克俊 2011年11号~28号
単行本 全2巻 全17話
元々格闘技が趣味の村瀬先生はキックボクシングマンガ「K.O SEN」で連載デビューするも12話で打ち切り。
続いて連載したこの作品もジャンプでは鬼門のサッカーで打ち切り・・
後に2013年にヤングジャンプ増刊のミラクルジャンプにて読み切りでキックボクシングマンガ「モングレル」を読み切り掲載、その後ヤングジャンプにて「モングレル」連載開始するも2014年20号で終了、単行本 全4巻。
その後ジャンプ2014年29号にて「岡崎慎司ヒストリー」の読み切りを掲載後、ジャンプ+に移籍してコミカライズの「カラダ探し」で成功をおさめます。
一応「カラダ探し」のオリジナル小説の書籍版でも挿絵を担当されてるし、外伝のコミカライズもされてるからそこそこ成功はされてるけど、その後ジャンプ+での「アラタプライマル」(2019年2月8日~2019年11月8日)以降は新作の発表はされてないんですよね。
因みに鈴木信也・江尻立真・芦原大介、各先生に師事されてるのがマメ知識。
表紙絵は手のひら関係なく鬼門のサッカーだからか短期終了。
煽り文が滅茶苦茶ハードル上げてて悲しくなってくる、ジャンプサッカーマンガが根付く日は来るのだろうか?これの次の号で2010年に始まった「LIGH WING」は打ち切られてる、入れ替えで切られたのだろうか?
「メルヘン王子グリム」渡邊築 2011年12号~2011年30号
単行本 全2巻 全18話
メルヘン王国からやってきた王子グリムが巻き起こす、グリム童話をベースに置いたギャグだったのですが・・
主人公の王子自体はメルヘンよりも人間界の文化に興味があり任侠映画が好きだったり好物がタコ焼きだったりと、昔からあるギャグマンガのテンプレ(日常に非日常が入り込んで巻き起こすギャグ)で面白くなりそうで子供人気も取れるかな?とも思ったのですが、子供人気は2008年からの「トリコ」がキャラ募集とかで人気を得てた時だったし、「バクマン。」や「黒子のバスケ」のヒットで年齢層も上がってたから受け入れられなかったのかもしれませんね。
渡邉先生はその後「恋するエジソン」2013年10号で連載開始するも、35号で打ち切り。
以降最強ジャンプにて「暗殺教室」のスピンオフ、「殺せんせーQ(クエスト)」を連載されました。
一応表紙絵の手のひらは、手綱を握ってるので見せていません。
「magico」岩本直輝 2011年13号~2012年31号
単行本 全8巻 全66話(最終回はジャンプNEXTにて掲載)
魔法使いの少年シオンが、心臓に強大な魔力を秘めたヒロイン・エマの魔力を封印する為に冒険の旅をするファンタジーマンガ。
というか改めて設定を見直すと、なんとなく最近打ち切られた「魔女の守り人」とちょっと似てたんだなぁ。
でもこちらは岩本先生のほんわかした画風が一部ファンから熱烈に支持されて、最終回はジャンプNEXTでの掲載と、打ち切りだけどそこそこ愛された作品だから比べるのはお門違いか。
岩本先生はその後数回読み切りを発表して、2018年ジャンプSQの増刊で読み切り発表以来音沙汰が無いけどどうされてるのかな・・
2016年にカードゲーム「バトルスピリッツ」のアニメでキャラクターデザインをされてたけど、そっち関係に移ったのかな?
そして一応表紙絵の手のひらは箒を握ってるので見せてはいませんね。
「センゴクARMORS」榊ショウタ 2011年14号~2011年31号
単行本 全2巻 全17話
明智光秀を主人公とし豊臣秀吉を討伐するサイバーパンク?なマンガだったような・・
初期の「シャーマンキング」や「重機人間ユンボル」のテイストで好みだったんですけど、正直殆ど覚えて無いなぁ・・・
榊先生はその後2012年にジャンプNEXTで読み切り掲載以降音沙汰が無いですが、元気にされてるんだろうか?
もうどうでも良くなってるけど、一応手のひらは開いてて主人公側を向いてます。
「奇怪噺 花咲一休」作:小宮山健太 画:河田悠治 2011年23号~38号
単行本 全2巻 全15話
とんちがが得意な僧・一休と彼に憑りついたとんち問答が好きな化け物カルマが、人々をすくため「願印」を探す物語。
12個の願印を探す「ドラゴンボール」の初期みたいな話だったけど、結局人気が出ずに中途半端で終わった記憶。
作画共の両先生は後に「スモーキーB・B」を連載しますが、同じくな運命に。
画担当の河田先生は2914年のジャンプNEXTで読み切り発表、原作の小宮山先生はスモーキー以降は音沙汰が不明ですがどうされてるのかな・・なんだか調べれば調べるほど悲しくなってくるなぁ。
一応表紙絵の手のひらは、開いてないし見せても無い。
「ST&RS スターズ」作:竹内良輔 画:ミヨカワ将 2011年30号~2012年20号
単行本 全5巻 全39話
宇宙好きの少年とその幼馴染の女の子、そして転校生の三人の主人公が2035年の7月稼いで宇宙人と出会う目標の為宇宙飛行士を目指す物語。
当時青年誌で「宇宙兄弟」が連載が始まっていて、ちょっとした宇宙ブームになっていたのですが、序盤は割とリアルに訓練が展開してたのに、後半からややファンタジー色が強くなり超能力等が出てきて一気に失速した感がありました。
個人的には感想もやっていて好きな作品だったのですが・・最後までリアルテイストで進んで欲しかったなぁ。
原作の竹内先生は現在ジャンプSQで「憂国のモリアーティ」の構成を、作画のミヨカワ先生は現在ジャンプ+にて月一で「屍人荘の殺人」のコミカライズを連載されています。
念の為の表紙絵、手のひらは空いてないけどややこちら向きかな
「鏡の国の針栖川」叶恭弘 2011年31号~2012年11号
単行本 全3巻 全28話+番外編1話
子供の頃に思いを寄せていたヒロインの命を救った主人公、だが思いを打ち明ける事が出来ないままの友人関係が高校まで続いていた。
またある時ヒロインを再び救うのだが、主人公は鏡に吸い込まれヒロインとの密かな鏡生活が始まった。
前作の「エムゼロ」が好きで本作も期待していたのですが、どちらかと言えば真面目にラブコメしてた為イマイチ人気が伸びず、後半で多少のエロ要素が入ったモノのあえなく打ち切られた印象。
叶先生は現在ジャンプ+で「きるる KILL ME」を連載中、結構そこそこの連載で打ち切られた先生はジャンプ+で見るなぁ、まぁ連載を持っていることはファンとしては嬉しいので良かったです。
そして肝心の表紙絵手のひらは開いてこちら向きですね。
「クロガネ」池澤春人 2011年39号~2013年09号
単行本 全8巻 全70話
運動音痴ながら並外れた視力を持つ黒鉄博人、ある日彼に桜一刀流で最強の江戸時代の剣士・刀条さゆりの幽霊が憑りつき・・
「ヒカルの碁」以降よく見られるようになった、伝説の幽霊が憑りついて主人公が成り上がっていくパターンの少年マンガ。
そこそこ人気はあったのですが、作者の池沢先生のビッグマウスが災いしたのか、どんどん尻すぼみで人気が落ちるのに反してアンチが増えてた印象。
後に「ノアズ・ノーツ」を連載も直ぐに打ち切られ、現在は名義を変更しジャンプ+で「2.5次元の誘惑」を連載中。
こういった萌えやエロの要素を散々馬鹿にしてた先生が、今やそういう作品を描いているとは、何とも皮肉な話ですね。
表紙絵の手のひらは竹刀を握ってる為開いていません。
「現存!古代生物史 パッキー」レツ 2011年49号~2012年23号
単行本 全2巻 全23話+特別読み切り1話+短編1話
パキケファロサウルスのパッキーが、人間界の竹田家に居候して巻き起こすドタバタギャグ。
私的には好きな作品でしたが、速攻で終わってしまったのが惜しまれます。
三葉虫トリオとかいいキャラが居たんですけどねぇ。
でも当時はマイナーだったパキケファロサウルスも、今では結構メジャー扱いになっててちょっと嬉しい、ワンピでもパキケファロに変身するキャラのうるティが居るしね。
レツ先生はその後ジャンプ+で「ハイキュー!!」のスピンオフ「れっつ!ハイキュー!?」を連載中なんですけど、更新が止まってるけどどうしたんでしょうか?
一応連載終了作品にはなって無いけど・・・
表紙絵の手は握りこぶしで開いていません。
改めて纏めるのは楽しいけど、単行本を持っているのは兎も角持っていない作品はうろ覚えで結構きつかったです。
それでも、調べる際に先生のその後などが知れてホッとしたり悲しんだり。
果たして2012年~2019年はやれるのでしょうか?こうご期待・・は余りしないでください。